小児矯正治療は、成人矯正と異なり成長を予測しながら行わないといけないので、いろいろな治療法が存在し、どれが正解というわけでもありません。
僕自身、いろいろな勉強会に参加し、矯正専門医とミーティングしながら、お子様の顎の成長の手助けを行っています。
特に上あごは10歳頃で成長が終了してしまいますから、その後の矯正治療は、あごが小さい場合は抜歯しての矯正になることが多くなります。
しかし7~8歳頃から成長の手助けをしてあげて、あごを大きくしてあげておくと歯は自然と綺麗に並ぶことも多く、また多少歯並びが乱れても将来抜歯することなく矯正することができます。
当院では、上あごの小さなお子様に対して急速拡大装置を用いてあごの拡大を行っています。
約2ヶ月から半年くらいで拡大は終了し、生えてくる場所ができると自然にその場所に生えてきます。
こんなに広がります、というより、本来ここまで自然に広がっているのが正常です。正常な生え変わりの軌道に戻した、というイメージです。
実は上あごの骨を挟んで反対側は鼻腔です。息の通り道です。上あごの小さなお子様は、息の通り道も狭くなっていることが多のです。狭いと当然息がしにくくなり、ぽかんと口を開けて口呼吸になります。
口呼吸は口臭が強くなる・風邪をひきやすい・アレルギーを起こしやすい・睡眠時無呼吸を引き起こす・虫歯になりやすい、など良いことがありません。
上あごを広げてあげると、鼻腔も拡大し鼻呼吸が楽になり、これらのことが改善される可能性が高くなります。
上あごを広げて歯並びを改善することはお子様の健康な体づくりにも関係してきます。
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■通常必要とされる治療内容、費用などについて
矯正治療、審美治療は自由診療で保険適用外です。治療内容と費用については各治療項目、Q&A等に記載されていますが、ご不明点がありましたら、お気軽に当院へお問い合わせ下さい。
■治療リスク・副作用について
安全、安心の医療に全力を尽くしますが、医療は本質的に不確実・不確定なもので、全ての医療行為にはリスクがあります。
医療の不確実性は、各個人の複雑性や有限性、多様性、医学の限界に由来するものであり、全ての可能性を網羅できません。
予想されるリスク、薬剤使用時の副作用等については、ご予約で来院の上、お気軽に歯科医師までご相談下さい。
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医療法人社団 にしうら歯科クリニック 0120-993-994